イグニッションコイルと聞いて、皆さんは何のパーツと想像しますか?
車にあまり興味のない方からすると、「聞いたことない」という方も多いとおもいます。
今回は、イグニッションコイル=ダイレクトイグニッションコイルの交換時期や不調症状などを解説します。
車のイグニションコイルの交換時期の目安はどのくらい?
イグニッションコイルってどんなパーツなのでしょうか?
車のバッテリーは12Vです。
ガソリンエンジンを燃焼させるためにスパークプラグで着火させるのですが、12Vでは火花が非常に少なく着火しません。
イグニッションコイルを使用して20,000V~30,000Vほどに電圧を高めて着火しています。
イグニッションコイルは、高電圧の電気をエンジンの回転数に応じて発生させているということですね
イグニッションコイルの一般的な交換の目安は、乗用車で100,000kmといわれ、軽自動車では、80,000km前後が目安といわれています。
軽自動車の方が、乗用回転域が高い傾向があり走行距離が少なくなっているというのが一般的な考えです。
筆者的には、もう少し少ない走行距離で不具合の出ている車に何度か乗っています。
走行距離が短くても10年近く経過した車であれば、交換を推奨します。
先ほども説明しましたが、イグニッションコイルは高負荷がかかっているパーツです。
さらにパーツ自体が高い熱を持つことと、エンジンの真上に置かれているパーツですので、エンジンの熱にもさらされています。
定期的な交換をすることが、安心につながるといえますね。
イグニッションコイルの寿命の症状と交換費用も解説!
イグニッションコイルの一般的な交換時期以外では、いったいどのような時に交換が必要となるのでしょうか。
ここでは不調症状や交換費用等をお話します。
イグニッションコイルの不調症状って?
故障すると車がどんな風に不調症状を表すでしょうか?
ここでは、具体的な不調症状や筆者の経験を解説します。
①アクセルを踏み込んでも加速しない。
軽自動車の多くは、3気筒エンジンです。
3本のイグニッションコイルが故障をすると全然加速しないです(20km/hほど)。
筆者も軽自動車で経験しましたが、誰でもわかるくらい加速しません。
逆にV6などの6気筒エンジンのダイレクトイグニッションコイルが1本故障した場合は、出だしで息継ぎした感じくらいで、普通に走ってくれます。
中々気づきづらいといえます。
②キーを回してもエンジンがかかりにくい
イグニッションコイルは、バッテリー電圧12Vを変換して高圧にしています。
この機能が低下してくると、エンジンのかかりが悪くなります。
③アイドリングが安定しない
原因としてイグニッションコイルがスパークプラグへ高圧電気を安定供給できないことが考えられます。
④エンジンチェックランプが点いた
エンジンチェックランプが点灯するということは、コンピューターにイグニッションコイル不具合のエラーが入力されることや、エンジン不具合の入力で点灯しています。
エンジンへのダメージが少ないうちに交換しましょう。
①から④の項目でご説明しましたが、数字が上がるごとに車へのダメージが大きくなることと、イグニッションコイル不調なのか他も不調なのか診断が難しくなります。
早めに不調に気づくことが重要ですね。
イグニッションコイルの交換費用はいくら位でしょうか?
イグニッションコイルの交換は、基本的にはプラグ交換と同じような工賃形態になります。
作業のしやすさやしづらさによって、工賃は、1,000円から3,000円(1本)の工賃がかかることが多いです。
全本数交換することで、工賃は若干安くなります。
純正のパーツ代金は軽自動車で10,000円前後、普通自動車で12,000円前後×気筒数というのが多いです。
社外パーツは車種によっては7割から8割くらいのものもあるので、検討してみるのもよいでしょう。
まとめ
イグニッションコイルの交換時期や不調症状などをまとめると
- 一般的には、10万キロ(軽自動車は、8万キロ)が交換の目安。
- 電気パーツなので、10年以上経っている車なら低走行でも交換を推奨。
- 不調症状は、上記①から④が多いです。
- 交換費用の目安は、1本あたり工賃込みで11,000~15,000円前後。
イグニッションコイルはエンジンを動かすのに必要不可欠なパーツです。
定期的な交換と不調症状がでた場合にすぐに交換することで、車を快適に乗り続けることが出来るでしょう。