大切にしている愛車も長い間乗っていると、いつの間にかヘッドライトの黄ばみや曇りを見つけ、どうしたらいいかわからず困っている方もいるのではないでしょうか。
夜にヘッドライトを使用するときに、黄ばみや曇りが原因で明るさが足りないと安全性に問題があるのはもちろんですが、基準をみたさないと車検に通らない可能性まであります。
また明るい昼間はヘッドライトを使用しないとはいえ、黄ばみや曇りがあれば見た目もかっこ悪くみっともないですよね。
そこで今回は安全面や見栄えの両方のためにもヘッドライトの黄ばみや曇りが気になる方に向けて、
- ヘッドライトの黄ばみ・曇りの除去方法のおすすめ
- 黄ばみや曇りの原因や予防方法
について紹介していきたいと思います。
対策グッズを紹介しつつ、ほぼ黄ばみの進行を抑えられる裏技アイテムも最後に紹介しますのでお楽しみに!
車のヘッドライトの黄ばみ・曇りの除去方法のおすすめは?
普通に洗車しても落ちないヘッドライトの黄ばみや曇りは、ただ汚れがついているというわけではなく、すでに材質が劣化してしまって変質しているので、普通のカーシャンプーで丁寧に洗ったとしても除去できません。
黄ばみの原因や予防方法に関しては記事の後半で説明しますが、すでに黄ばみや曇りが発生してしまった状態なら、専用のクリーナーやコンパウンドで磨き、落とす必要があります。
ヘッドライトの黄ばみの状態があまりひどくなく、黄ばみや曇りが表面だけであれば、自分で市販のクリーナーを使って除去することも可能です。
まずは市販のヘッドライトクリーナーを使って自分で作業してみて、きれいにならないようであればプロにまかせてみることをおすすめします。
DIYでの作業方法
ヘッドライトの表面だけが黄ばんでいる軽い症状の場合は、市販のクリーナーでとることが十分に可能です。
一見しただけではどの程度のひどさか判断できない場合にも、そこまで高価なものではないので、プロにまかせる前に一度DIYで作業してみてくださいね。
一般的なヘッドライトクリーナーのDIY作業の流れは以下のようになります。
- 作業前にヘッドライトの汚れを落とす
- ヘッドライトクリーナーをクロスにつけて磨く
- クロスのきれいな面で拭き上げる
- コーティング剤がセットされていれば塗り上げる
左右の黄ばみと傷が目立つので
ヘッドライトクリーナー使ってみた!
少しはマシになったかな😅 pic.twitter.com/aDyrLx91ZG— ちゃんなが_86乗り (@iyaaaa07311) August 17, 2019
ヘッドライトの表面だけの軽い黄ばみや曇りであれば、市販のヘッドライトクリーナーの作業で時間もかからず簡単にきれいにすることができるんですね。
ただ根本的な原因に対処をしていないとすぐに黄ばみや曇りが発生してしまうのが困るところですね。
予防するためには、下記のようなコーティング剤がセットになったヘッドライトクリーナーを使用することをおすすめします。
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手軽にヘッドライトクリーナーを使って黄ばみや曇りが除去できればいいのですが、ヘッドライトクリーナーではきれいに黄ばみが取れない場合には、コンパウンドを使ってDIYで除去する方法もあります。
コンパウンドとは研磨粒子を含んだ液体で、コンパウンドを使って磨くことにより、ヘッドライトの黄ばみや曇りを削り取る方法になります。
それではコンパウンドを使ってヘッドライトの黄ばみや曇りを除去する手順を紹介していきましょう。
ヘッドライトの汚れを落としレンズの周りをマスキングする
まずは洗車やヘッドライトの汚れを濡れた布できれいに拭いたりして汚れを落とします。
汚れが残っていると作業中にレンズに傷をつける原因となってしまうのできれいに汚れを落としてくださいね。
また作業前にヘッドライトの周囲を養生テープでマスキングすることも忘れないでください。
コンパウンドを使って磨く時に、誤ってレンズの周囲のボディをこすってしまうと傷がついてしまうからです。
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雨降ってきたんで、ヘッドライト磨き!
マスキングが花畑。 pic.twitter.com/02wHzHACrE— 狛犬 (@fHJp5Pnl41nirVr) August 19, 2019
コンパウンドでレンズを磨き上げる
コンパウンドを使用してヘッドライトのレンズを磨き上げ黄ばみや曇りを除去していきます。
研磨力の異なるコンパウンドを使用して徐々に目の細かいもので仕上げていきます。
ヘッドライト磨き用であれば、あまり量も必要ないので、下記で紹介している3種類の異なった目のコンパウンドのトライアルセットがおすすめです。
キズ消し用→仕上げ用→超鏡面用の順番に使用して黄ばみや曇りをとってくださいね。
注意点としてはコンパウンドの目によってスポンジを変えないと、せっかく細かい目のコンパウンドで磨いても荒い方のコンパウンドで磨いていることになってしまって意味がないということに気をつけることです。
このセットにはスポンジが3個ついているので、それぞれの目ごとに別のスポンジを使用して磨いてくださいね。
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乾いた布で拭き上げてコーティングをする
せっかくヘッドライトの黄ばみや曇りを除去しても、そのままにしておくとすぐにまた同じように黄ばんだり曇ったりしてきます。
記事の後半では予防法としておすすめのコーティングを紹介しているのでそちらも参考にしてくださいね。
プロにまかせる方法
黄ばみや曇りがヘッドライトの内側にまで及んでいて、ヘッドライトクリーナーで外側を簡単に磨いてみても汚れが除去できない場合には、専門の業者に依頼することも検討する必要があります。
ヘッドライトの内側をきれいにするには、車からヘッドライトのユニットを取り外す必要があり、戻すときにきちんと取り付けをすることができないと、隙間から水分が入って曇りをとったはずが逆に水滴で曇ってしまうことになりかねません。
きちんと取り外しや取り付けができるか不安な場合には、やはりプロにまかせるのがおすすめです。
プロに施工をお願いすると、自分でヘッドライトクリーナーを使うよりもきれいな状態が長続きします。
それは施工の内容がDIYでヘッドライトクリーナーを使うのとは違い、ポリッシャーを使いきれいにヘッドライトの表面を磨き上げ黄ばみや曇りを除去するからです。
某チューニングショップのおじさんも言ってたけど、ヘッドライト綺麗だとクルマめちゃくちゃ引き締まるな pic.twitter.com/MnyfFFJkqI
— エ ル (@_typeEL) August 16, 2019
まずはポリッシャーで表面を磨いて汚れを落とし平らにしたあと、徐々に目が細かいコンパウンドで磨くことにより、表面をきれいに仕上げていきます。
通常ヘッドライトの内側まで黄ばんでいることはまれで、プロにまかせる場合でもライトの表面だけの施工できれいになることがほとんどです。
一度ショップに持ち込んでどのくらいの作業が必要なのか、見積もりをとってみることをおすすめします。
プロに施工をまかせる場合の料金ですが、ヘッドライトを取り外さない外側だけの施工の目安は以下のようになります。
(例)オートバックスの場合の費用の目安
- ヘッドライトポリッシュ
- 【工賃】左右 3,000円~(税別)
- 【時間】20分~
- ヘッドライトコーティング(ポリッシュ(磨き)+コーティング)
- 【工賃】左右 5,000円~(税別)
- 【時間】40分~
ヘッドライトの状態や店舗によって料金は変わってくるので、一度車を持ち込んで見てもらってくださいね。
手軽で簡単な裏技を紹介
インターネットを検索すると、ヘッドライトの黄ばみや曇りを簡単に落とすことができる裏技として以下のようなものが紹介されているのを見つけることができます。
- 無水エタノール(消毒用エタノール)
- 歯磨き粉
- ピカール
- 虫除けスプレー
結論からいうとこのような裏技の使用はおすすめしません。
効果がないだけならまだしも、ヘッドライトの素材に悪影響を与える可能性のある薬品もあるからです。
あえておすすめできるとしたら、無水エタノール(消毒用エタノール)だけです。
無水エタノール(消毒用エタノール)の成分のエチルアルコールは、ヘッドライトの素材のポリカーボネイトに悪影響をあたえることなく、軽い黄ばみや曇りならクロスにつけて磨くことで落とすことができます。
とりあえずヘッドライトの黄ばみを手軽に除去してみたいという場合には、ダメ元で無水エタノール(消毒用エタノール)で磨いてみることをおすすめします。
それ以外の歯磨き粉やピカール、虫除けスプレーなどはおすすめしないヘッドライトの材料が変質する可能性があるので、最悪ヘッドライトごと交換するはめになってしまい、かなりの出費になってしまう可能性があります。
ぜひ無水エタノール(消毒用エタノール)で試してみて効果がなければ、市販のヘッドライトクリーナーを使ってみるか、プロにまかせてみてくださいね。
ヘッドライトが黄ばむ原因や予防法を紹介!
ではそもそもヘッドライトが黄ばんでしまう原因はなぜなのでしょうか。
まずはヘッドライトの材質について考えてみる必要があります。
過去には車のヘッドライトは強化ガラスが使われていたのですが、現在ほとんどの車では強化ガラスよりも軽くて丈夫なポリカーボネイト(プラスチック)という樹脂が使われています。
ポリカーボネイトには紫外線や熱に弱く、傷つきやすという特徴があります。
新車のころはヘッドライトを劣化から守るためにコーティングがされているのですが、長い期間乗っていると経年劣化でコーティングが剥がれ、紫外線や熱の影響をうけて細かいキズがついてしまいます。
こうしてできた傷が黄ばみや曇りになってしまうのですが、その中でも一番の原因は紫外線による劣化です。
ヘッドライトの黄ばみを予防するためには、いかに紫外線にあたらなくするかということが重要になります。
その方法を見ていきましょう。
ヘッドライトをコーティングする
黄ばみを除去する方法のところでも紹介したのですが、年数が経ってコーティングが剥がれてしまったヘッドライトは、黄ばみを落とした後でコーティング剤を塗ることによって、きれいな状態が長持ちします。
ヘッドライトの黄ばみの大きな原因は紫外線によるポリカーボネイト侵食によるものということを考えると、コーティング剤はいかに紫外線を防ぐかということがポイントになります。
紫外線から劣化を守るのが重要と考えると、特殊UVカットポリマーを配合した下記のような製品を使用するのが黄ばみを防止するためにも効果がありますね。
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日中屋外に停める時間を短くする
普段保管している駐車場が屋外の場合、ヘッドライトのために屋内駐車場に変えるのは現実的ではありませんが、外出先で駐車場に停める時にはできるだけ屋内の駐車場を選ぶようにすることをおすすめします。
とくに通勤で車を利用している場合など、早く行けば屋根のある駐車場に停めることができるのであれば、毎日の積み重ねなのでかなり変わってきますね。
結局ヘッドライトの黄ばみっていくらスチーマーだのウレタン塗料だの専用薬剤だの塗ってもいずれまた黄ばむものだから仕方ないよね。
ひたすら駐車する際は太陽の向きに背けるとかそういうのとかじゃないと長持ちしないものね.....— 🔪はくろ👻 (@hakurosnagisa) August 28, 2019
車にカバーをかける
どうしても屋外駐車場に保管していて、普段置きっぱなしにしているのであれば、車にカバーをかけてるのも効果があります。
車のボディーカバーというと取り外しが大変な印象がありますが、ハーフカバーであればヘッドライトを紫外線から守ることもでき、冬の霜や夏の熱さからも守ってくれて脱着も簡単です。
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まとめ
今回はヘッドライトの黄ばみや曇りが気になる方に向けて、除去方法のおすすめや、原因や予防方法についても見てきました。
- 市販のヘッドライトクリーナーの利用がおすすめ
- 黄ばみや曇りがひどい場合にはプロにまかせる必要もあり
- 予防のカギはいかに紫外線に当てないか
ヘッドライトの黄ばみや曇りは、見た目が悪いだけではなく、暗ければ安全に運転することができないし、車検に通らない可能性もあり、最悪ヘッドライトをユニットごと交換しないといけなくなるかもしれません。
ぜひDIYできれいになる軽い症状のうちに対処して、安全に夜のドライブも楽しんでくださいね!