皆さんが普段使用している車には、エンジンオイル以外に沢山のオイルが使用されています。
その中のひとつにミッションオイル(マニュアル用)やATF(オートマオイル)があります。
車を走らせる上で非常に重要なオイルですね。
今回はこのミッション&ATFオイルの交換時期の目安や費用、オイルの役割などを解説します。
ミッションオイルやATFの交換時期や費用はどのくらい?
ミッションオイルやATFって一体いつ頃交換したらよいのでしょうか?
筆者の経験も含めて解説します。
マニュアルミッションオイルの交換時期
マニュアルミッションオイルは20,000㎞ごとの交換をおススメします。
またギアが入りづらいことや音鳴りなどがある場合は、走行距離に関係なく交換をした方がよいでしょう。
アルトのミッションオイル替えたんやけど、恐らく10年間替えてない感じだった。
オイルの色も変だったし、マグネットに鉄粉つきまくってた。
替えた瞬間すこすこ入るようになった。— Shiratuyu Racing (@Shiratuyu_R) February 2, 2020
ユーザーの走行環境によって鉄粉の量や劣化速度が変わるので、極端に言えばサーキット走行した場合はその都度交換になるオイルです。
一般的には2年に1回、20,000㎞ごと交換というのが良いでしょう。
ATFオイルの交換時期
ATFオイルは20,000㎞ごとの交換をおススメします。
ATFの場合は交換をしても全量が綺麗になるわけでないという点がポイントです。
また過走行で1度も交換をしていない車の場合、交換自体を断られてしまう可能性(AT自体の故障の可能性)があるので注意が必要なオイルです。
筆者もATFオイルは20,000㎞で交換しているのですが、新オイルと最初に排出した旧オイルではかなり色が違います(新オイルは、綺麗な赤ピンク、旧オイルは、濃いくすんだ赤)。
完全に綺麗にはならないオイルですので、こちらも2年に1回か20,000㎞前後ごとに交換が良いでしょう。
ネットで調べてみたら過走行な車は、ATFオイル交換時に壊れる場合が多いそうで、それを嫌がってるのかも知れません。定期的に交換していれば添加剤だけでも良いですね
— ねこつん (@neko_tsun) January 29, 2020
ミッションオイルやATFの交換工賃の目安は?
マニュアルミッションオイルの交換工賃の目安
- ディーラーは、工賃は、5,000円前後に、1Lあたり1,500円前後のオイル代。
- 整備工場などでは、工賃は、3,000円前後に1Lあたり1,500円から2,000円前後のオイル代。
- 某カー用品店のピットメニューだと、工賃+油脂代で4,400円というのがHP公開しています。
ちなみにオイル量は車種によって、2L前後から4L前後まで入ります。
ATF(オートマオイル)の場合
- ディーラーでは、工賃が9,000円から12,000円前後に、1Lあたり1,000円前後のオイル代
- 整備工場などでは、7,000円から9,000円前後に、1Lあたり1,000円前後のオイル代
- 某カー用品店では、排気量によって6,700円から10,700円(税別)でHP公開でしています。
マニュアルミッションオイルは、抜いて入れるだけという工程ですので、そんなに詳細な技術はいらないことが多いのですが、ATFは値段だけでなく信頼のおけるところで整備をしてもらうことが望ましいです。
ミッションオイルやATFの役割や重要性を解説!
マニュアルミッションオイルやATFの役割や重要性って、実際にはどのようなことがあるのでしょうか?
ここではそれぞれの役割や重要性を解説します。
マニュアルミッションの役目と重要性
マニュアルミッションは手動のシフトチェンジによってギアとギアが組み合わされ変速するシステムです。
このギアの組み合わせの変更をスムーズにするために、ミッションオイルが重要な役目を果たしています。
一般的にはエンジンオイルよりもかなり固めの75W-90などのミッションオイルが注入されます。
鉄と鉄が擦れ合うので、鉄粉の抑制やミッションへの負担軽減などの重要な役目を担っているということですね。
もしミッションオイルの交換をしていなかった場合には、ミッションの焼き付きや異音の原因になるので定期的な交換が必要です。
ATFの役目と重要性
現代ではほぼオートマ(CVT)が変速機として採用されています。
ATFの機構は非常に複雑で、構造上水分や異物を非常に嫌うという性質があります。
より滑らかに変速していくための役目として、採用されているのがATFといえます。
ATFが汚れてくると変速ショックが増大したり、スムーズなシフトアップダウンが行われなかったりします。
またATFの構造上すべてのオイルを交換することは不可能です。
古いオイルを抜いて→抜けた分だけ新しいオイルを入れる→これを繰り返えし綺麗に、という工程です。
オートマ故障につながらないためにも定期的な交換がよいでしょう。
まとめ
ミッションオイルやATFオイルの交換時期や役目などをまとめると
- ミッションオイルやATFは、2年に1回、または20,000㎞ごとの交換がおススメです。
- 価格は、ディーラー→整備工場→某カー用品店といった順ですが、ATFは信頼の置けるところに依頼するのがよいでしょう。
- ミッションオイルもATFもシフトチェンジを滑らかにする目的です。きちんと交換しないとミッション(AT)自体の故障につながります。
車に使用されているオイルはエンジンオイル以外のも沢山のオイルが使用されています。
その中でも加速、減速をつかさどるパーツにミッションオイルやATFオイルが採用されています。
定期的な交換をすることで故障を未然に防ぎ、快適なドライブフィーリングを持続しましょう。