お役立ち情報

ラジエーターキャップの役割とは?仕組みや構造もわかりやすく解説!

 

ラジエーターキャップにはいったいどんな役割があるのでしょうか?

ラジエーターキャップは小さいパーツではありますが、車にとって非常に重要な役割をしています。

今回の記事ではラジエーターキャップの役割や仕組みなどを、わかりやすく解説していきたいと思います。

スポンサーリンク

ラジエーターキャップの役割とは何?

そもそも水(ラジエーター液)は、どうして車のエンジンに使用されているのでしょうか?

エンジン内部は非常に高温になります。

 

高温になりすぎないようにラジエーター液が使用されています。

そしてこのラジエーター液は、基本密閉状態になっています。

その密閉状態の中で、ラジエーターキャップのところだけ開放できる点がポイントです。

ラジエーターキャップの役割

ここではラジエーターキャップの役割をなるべくわかりやすく説明していきます。

水を例えに取ると普段コーヒーなどを入れる際に、お湯は100度で沸騰しますよね。

 

圧力釜などで料理を作る際は密閉しているために170度くらいまで水は沸騰せず、それ以上になるとシュシュと上の弁から圧力が少しずつ抜けたりしています。

重要なのは水は圧力がかかると沸点が上がるという点です。

 

100度で水が蒸発してしまうとエンジンは、すぐにオーバーヒートしてしまうことになります。

100度で沸騰してしまうのを避ける必要もあることから密閉されています。

 

さらに密閉されているので沸点が上がると同時に圧力もどんどん上がっていきます。

この圧力を一定のところで開放してあげるというのが、ラジエーターキャップの重要な役割です。

 

一定以上の圧力がかかったときには、ラジエーターキャップの加圧弁=主圧弁が開くことで、ラジエーター液をリザーバータンクへ逃がしてあげる仕組みとなっています。

スポンサーリンク

ラジエーターキャップの仕組みや構造を解説!

先ほどはラジエーターキャップの大きな役割の1つをお話しましたが、ここではキャップの仕組みや構造をお話しながら、他の役割のお話をしたいとおもいます。

加圧弁=主圧弁とは

ラジエーター液は密閉されていることにより沸点が上がることで、蒸発を防止しオーバーヒートなどを防いでいます。

ただ圧力が上がりすぎると、今度はラジエーターホースやエンジンパーツの破損を引き起こす可能性が高まります。

 

一定以上の圧力になった場合には、その圧力(ラジエーター液)を逃がす必要があるということです。

加圧弁は一定以上の圧力がかかった際に弁が開くことで、圧力(ラジエーター液)を逃がしてくれます。

ラジエーターキャップの表示と沸点

  • 0.9 →119 °C
  • 1.1 →122 °C
  • 1.2 →123 °C
  • 1.3 →125 °C
  • 1.5 →127 °C

純正と同表記のラジエーターキャップを選びましょう。

負圧弁とは

ラジエーター液は、高温と常温(低温)を日々繰り返し、そして密閉状態です。

エンジンがかかり高温の際は、沸点が上がり圧力も上昇しています。

加圧弁によって圧力を開放するくらいになるわけです。

 

一方その高温高圧な状態から、エンジンを停止し低温になっていくとどうなるでしょうか?

温度が下がり圧力も下がっていきます。

 

これにより負圧がかかり、リザーバータンクからラジエーター本体にラジエーター液が戻る仕組みになっています。

加圧で圧力を抜いた分のラジエーター液が、負圧で戻ると考えるのがわかりやすいでしょう。

筆者の一言

ラジエーター液は、密閉されている構造なので基本的にラジエーター液が減るということはないです。

もしリザーバータンクにラジエーター液を補充しても早期に減るようであれば、どこかから漏れていることやラジエーターキャップが損傷しているといったトラブルを抱えていると考えましょう。

まとめ

ラジエーターキャップの役割とは?仕組みや構造をまとめると以下のようになります。

  • ラジエーター液は、基本的に密閉されている
  • 密閉されていることで、100度以上でも沸騰しないようになっている
  • 100度以上沸騰しないとしても、一定の圧力以上になると加圧弁が開き、圧力を逃がしている
  • ラジエーター液が冷えると、負圧で負圧弁が開くことで、リザーバータンクからラジエーター本体に液が戻る仕組み

 

ラジエーターキャップはとても小さなパーツなのですが、実は非常に重要な役目を担っているといえますね。

キャップの役目を正しく理解しラジエーター液循環の仕組みを理解することで、快適なカーライフにつながればとおもいます。

スポンサーリンク

-お役立ち情報

© 2024 モビラボ