エンジンオイルは循環させることで円滑作用・気密性保持・冷却作用・洗浄分解作用・防錆作用という5つの大きな役割があります。
このエンジンオイルは使用していくうちにスラッジなどの汚れが混入していきます。
5つの役割を十分に果たすために、オイルエレメントがあります。
今回はオイルエレメントの役割や交換しなかった場合の不具合などを説明します。
オイルエレメントの交換時期の目安はどのくらい?
いったいどのくらいの距離や時期でオイルエレメントを交換するとよいのでしょうか。
まずは一般的に推奨される交換目安をお話します。
エンジンオイルの推奨交換サイクルは以下のようになります。
- ガソリンエンジンの場合、5000㎞もしくは6か月以内
- ガソリンターボエンジンの場合、3000㎞もしくは3か月以内
- ディーゼルエンジンの場合、ターボの有無に関係なく、3000㎞もしくは6か月以内
- 軽自動車の場合、3000㎞もしくは6か月以内
オイルエレメント交換は、上記のオイル交換2回に1回の割合で交換するとよいでしょう。
エンジンオイルの管理に合わせて交換することで忘れずに作業できると考えます。
ちなみに筆者はガソリンエンジンの場合は3,000kmでオイル交換をし、2回のエンジンオイル交換に1回オイルエレメントを交換しています。
ディーゼルに乗っていたときは仕事環境から2,000kmごとにエンジンオイル交換をし、3回に1回オイルエレメントを交換していました。
オイルエレメントを変えないとどうなるかや交換費用も解説!
つぎにオイルエレメントを交換しないといったいどんな不具合があるのか、交換費用などを解説していきます。
オイルエレメントを交換しない場合の不具合をお話しする前に、オイルエレメントの構造を解説します。
- オイルエレメントは、汚れたオイルを濾紙で不純物(汚れなど)を取り除き、再びエンジンのオイル循環に戻っていきます。
- オイルエレメントのろ紙に不純物が多く含まれてくると段々オイルの通り道が少なくなっていきます。
- 不純物が目一杯になりろ過もできず、オイル循環も出来なくなってしまうとエンジン破損に直結するので、オイルエレメントのリリーフバルブが開き、汚れたままのオイルが循環することになります。
オイルエレメントを交換しないといったいどんな不具合が起こるでしょうか?
オイルエレメントがフィルターとしての機能を果たさなくなってしまうと、汚れたエンジンオイルがそのまま循環してしまうことになります。
- 金属片などがエンジン内部に回り、エンジン破損につながります。
- 不純物がオイルの循環路を詰まらせたりします。
- 最悪の場合エンジン内部故障になります。
エンジンオイルエレメントを定期的に交換しない方であれば、エンジンオイル交換自体も不定期になっていることが多いのではないでしょうか?
エンジンオイルとオイルエレメントは密接に関係していまるので定期的に交換することが大事だと考えます。
エレメントの交換費用っていくら位かかるでしょうか?
オイルフィルターの価格は、純正品で1,000円前後から3,000円前後となっています。
ディーラーでは工賃が1,000円から3,000円くらいとなっています(ディーゼルは、もう少し高い設定です)。
とあるカー量販店の場合、軽自動車がエレメント込みで1,200円くらいとなっていて、排気量が大きくなると金額が上がって2,500円くらいになっています(一般的に排気量が大きくなるに従い、エレメントも大きくなり高いです)。
輸入車やディーゼルだともう少し高い設定になっています。
まとめ
車のオイルエレメントの交換時期の目安などをまとめると以下のようになります。
- オイルエレメントは、エンジンオイル交換2回に1回の割合で交換するのが良いでしょう
- オイルエレメントを交換しないと、汚れたオイルが循環しエンジンダメージにつながります
- オイルエレメント交換費用は、ディーラーで2,000円から6,000円、カー量販店で、1,200円から2,500円くらいです。
オイル交換だけでなく、オイルエレメントも定期的に交換することで車をよい状態保てるといえますね。